2024.04.05 余さんへ

手紙余さんへ,手紙

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お手紙をいただきました

https://note.com/yo_04/n/ne68025adaa08

𓄿𓅀𓅁𓅂𓅃𓅄𓅅𓅆𓅇𓅈𓅉𓅊𓅋𓅌𓅍𓅎𓅏𓅐𓅑𓅒𓅓𓅔𓅕𓅖𓅗𓅘𓅙𓅚𓅛𓅜𓅝𓅞𓅟𓅠𓅡𓅢𓅣𓅤𓅥𓅦𓅧𓅨𓅩𓅪𓅫𓅬𓅭𓅮𓅯𓅰

余さんへ

語彙力って言葉難しいですよね。向き不向きはあると思っているのですが、当人の努力もそこにもちろん乗ってくるわけで。そしてその方が言いたかったのっておそらく語彙力がうんぬんということではないんだと思います。ものをつくれる人はものをつくることを当たり前のこととして押し付けてしまいがちですが、それ以外の生もあるということを受け止めなきゃというのは自戒です。私は売りたくて書いていますが、書きたいことを書けるほうが大事です。売れるものを書いて売れたとしても楽しくないでしょうし、それができるんなら別の仕事でその能力を活かしたほうがいいと思います。あとはもう正直運ですね。書きたいことを書いて、それが人に受けいれてもらえるかは運です。そこそこ運の良い方だとは自覚しているので、なんとかならないかなーと思っています。どうしても広く開かなければならないと思いがちですが、そう考えるとそもそも読書をする人だって割合で見たら相当少数なはずで、その少数の人たちのさらに少数の人たちに刺さればいいと考えると、なんとかやっていけそうな気がしてきます。

創作への応答についてどういう態度を取ればいいんでしょうね。一番はやはり、自分の創作したものに誰かが感化されているという状態が嬉しい気がしています。しかし万人にそれを求められるかと言われるとそれは酷な話なので、もっとフランクに接してもらいたいですし、むしろその方が作品として求められる強度というのは高まりますよね。先ほどの「売れるもの」に通じることかもしれませんが、お客さんとして来る人がお客さんとして楽しめるのであればそれに越したことはなく、確かに「読んで」はほしいのだけど、相手に能動的に読んでもらうことを前提としすぎてもいけないのだろうと思います。私みたいに商業としてやりたいと思うなら特に。それは結局個人の勝手なのですが、どこを伝えたいのか、どのくらい伝わってほしいのかによるとしか言えませんね……。

返事を怠っている間にクラウドファンディングが始まり、PCが壊れて新しくなりました。故郷喪失アンソロジーはなんとかなりそうで本当にほっとしています。一から組み直しにならなかったの、四月の運を使い果たしたんだろうなと思います。クラウドファンディング、10万行ったら大したものだろという気持ちは正直あるのですが、それでもやっぱりサクセスするのも見てみたくて、ウーという気持ちです。広め方が本当にわからないですね。確かにこの本を待っている人がどこかにいるはずなのに、どこにいるのかわかりません。故郷喪失アンソロジーの成功は、おそらく誰か一人にでも故郷喪失の話を受け継いでもらうことなのだと思いますが、こちらから確かめる術がないですね。まあ本の成功ってそんなものでしょうけど。

胎界主webオンリーが明後日に迫っていますが、新刊は「運ぶ力」で止まっていて、これを詩にするってどうしたらいいんだよと途方に暮れています。後半の方が、ストーリーがきちんとしてくる分だけ詩に落とし込むのが難しいです。4月末までに送りますという体で出品しますが、これセーフなんやろかと気掛かりです。どんな状態であれ本にはしますが、未完成の状態で買ってもらうってなかなか緊張しますね。あとは、表紙とかも文字だけになりそうなので、どれくらい興味を持ってもらえるんだろうというのがさっぱりわかりません。ただ、受注の良いところは在庫を抱えなくてすむところですね。

言語表現を酷使は、参考図書がけっこういっぱいあるのでなかなか勧めづらいところがあります。いきなり読んでも楽しめるとは思います。ただ分厚い。私もバタバタしており途中までで止まっています。文字渦は数年単位で積んでいて、読まなきゃと思ったまま一生読まない可能性もあります。本棚の本のほとんどが未読なのですが、このまま死んでいくんだろうな感が強く、大変なことですね。

感覚ミュージアム、面白そうですね。確かに魚になれそうな美術館です。1000の小箱もすごいですね。思いついても実行しないだろというところを実際にやってるのが面白い。「わたしはエミュー」を書いたときのことを思い出しました。青山文庫、気に入っていただけて何よりです。モーニングもやってるの良いですよね。あいにく私はお昼ごろの利用しかできなかったのですが、メニューがどれも可愛らしく、満足度が非常に高かったです。

花粉症ではないので、花粉のことをすっかり忘れており、暴力的だ…と思いました。四月に入ればだんだん落ち着いてくるのでしょうか。私の友人は、「常時32度、太陽燦々、6時点灯22時消灯、十日に一回雨が降る」が理想だと言っていました。そんな環境はスペースコロニーにしかないやんけと思いながら、私は常時24度がいいです。

藤井より