朝をとじこめる
目をつぶり、握っている
握っていると安心する
こころはまもられて
面に膜が張って、そのうえに置かれている
遠くに炭が燃えていて
じっじっ、と空気をふるわせている
目を閉じると、蚕にもなれ ...
花揺れる
てんちゅうさつ、てんちゅうさつ、てんちゅうさつ、
ぎゃくてんちゅうさつ、しょうてんちゅうさつ、
ちゅうさつけい、ちょっけい、うこっけい、
しんさつ、かたこんべ、かたくり、
あげは、かるま、たまりんど、 ...
やるっきゃないない
流れた、萌ゆ
泥、ジプシー、空転斬り
餃子八朔百合の芽
鱈
緑沼のダンス、干す虫を出す
ために遅延する鏡
エシャロットをシルクで磨く
なます、紅白以外
寒天昇天害黎明期 ...
heronverse
夜の色として…?
たなびく 電波塔
蠢くのが塊で、地上
見下ろしたりしなかったりしろ
鳥の字を三つ集めてniǎo
弛緩することはない
糞尿の二点ダーシ ぺりっと
廃棄されるまある ...
線路に西瓜の立ち並ぶ事
線路に西瓜の立ち並ぶ事、
泥濘となって引き摺られる
電車は倒木のようにからっとしている
種が弾ける
向日葵の番ばんの眠る間まに渡る
新課程の体操で換装する
白目がちな犬だ! 自動 ...
やすらって
スイカが配られる、カモメも飛んでいるよ、卵からちゅっと栄養ゼリーを抜き取りました、パパ・ママ・せんせ、抜き取り明神、ミルクティーの香りが支配するよ、だれもかれもKの字になって眠っています、MILKKKKKKKKKKKKKKKKKKTE ...
しおり
脱ぬぎ捨すてられたズボンがぷるぷる、床ゆかに積つまれた本ほんがぷるぷる、音おとだけでなく香かおりも指向性しこうせいを持もっているということ、香水こうすいはコンクリートになって、そこにつけられた鳥とりの足あしあと、ぷるぷると、古本ふるほ ...
明るいのに……
電車から降りて目の前にいたおばさんが細いチェーンの小さな鞄を肩からさげて黒い薄手の甚平を着て髪は三つ編みを長い輪ゴムで複雑に留めていた、顔は見えなかったが化粧が汗で浮いていた
図書館で貸出を受け付けてくれた図書館司書の女性の腕 ...