Works,公募カモガワ奇想,公募,小説

 楽園に放たれるのは、罪を犯した者らしい。「星」に上陸する者は記憶を消去される取り決めなので、わたしは自身の罪を覚えていない。手元にあるのは小さなノートと筆記具で、始めのページには、自分宛の覚書が簡潔に記されていた。
「わたし ...