2024.06.03 余さんへ

手紙余さんへ,手紙

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お手紙をいただきました

https://note.com/yo_04/n/nfc96c8f07d30

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余さんへ

もう夏ですね、日傘なしでは出歩けません。最近はサングラスもかけるようになりましたが、中華街で買った1000円のやつなので既にレンズに傷が入っており、ちゃんとしたやつほしいな〜と思いながら過ごしています。

石といえば、今気になっている展示があります。

「石を立てる」

https://village-101458.square.site/standingstones

いかんせん遠く、もう西多摩となると小旅行の規模になってくるので、このためだけに重い腰をあげることができるかどうか見ものです。

どんぐりの木が家にあるのめちゃくちゃ良いですね。1mというのがさらに良い。盆栽といって差し支えないでしょう。苔ってどこからともなくやってきてくれるものなのですね、素晴らしいです。

数年前、湯河原で盆栽体験をやり、リンゴの盆栽をつくったのですが、そのときは苔は表面に張っていくスタイルでした。いずれ定着するから、みたいな。講師の方は「道端で気に入った苔が見つかったら植え替えても大丈夫です」と言っていました。なんかフリーダムでいいなと思ったのを覚えています。結局枯らしちゃったのですが、また機会があれば挑戦したいなと思っています。

故郷喪失アンソロジー、私が「手元に作業があるとやらずにはいられない」という性格なもので、原稿が集まってからは速かったのかもしれませんね。Kindle版も無事公開されたことだし落ち着きました。しかし暇な時間をつくることが本当に苦手なようで、次の「星々文芸博」に向けて異界觀相のリライトなんてことを始めてしまいました。全然「故郷喪失アンソロジー」だけの出店でいいのに、自分のブースが持てるとなるとちょっと欲が出てしまいました。

リライト、という作業はいずれ向き合わなければと思っていて、実は「托卵」は4万字以上あるのですが、これは原稿用紙換算だと単純に100枚超えでして、100枚書けたら応募できる賞はいくつか見えてくるので、まずは練習として、既にあるものを書き直してみることで中編〜長編の感触を掴みたいな、という下心があります。托卵はなぜ書き上げられたのかわからず、再現性がないので、今回リライトしてみることで何か掴めないか試したいと思っています。「わたしはエミュー」は1万8千字程度ですが、今書いたらまた違った展開になると思います。元々の「わたしはエミュー」もけっこう気に入ってはいるのですが、「もしもエミューが大量脱走したら?」という問いに正面から答えた作品ではない(当初はそのつもりだった)ので、そこを意識して書き直せたらなと思っています。

「くま」さんについて、区別する必要がなかったというのは面白いです。そういえば、私もぬいぐるみに名前ってつけたことがなかったですね。ただそこにいるだけでいいですし、ぬいぐるみから私が指されることもそういえばなかったです。

小説読んでいただけて嬉しいです。鬱の夜のお供にしていただく、というのは、数ある読まれ方のなかでもとりわけ嬉しいものかもしれません(鬱は嫌ですけどね……)。「鳥を握る」もお読みいただきありがとうございます。キャラクター感が薄いというのは私も感じており、長編書いたらどうなるんだろ……と思っています。というより、長編を書くのに難義している理由がまさにそこであるような気がしていて、どう解決したものか……。でもたとえば、宝石の国なんかはキャラクターがさらっとしていますが、あれだけ続いたわけで、やりようはあるんでしょうね。カンゴームあたりの話は少しべたつきがありましたが、あれはむしろメリハリがあって良かったです。意図してやっているんだろうなと思います。

TRPGがとても苦手で、たぶんキャラクター作るのが苦手というところに通じているんでしょうね。苦手、というのはキャラクターをつくるのも、それになりきるのも、という意味です。一度しかやったことがなく、それも微妙なシナリオのクトゥルフものだったので、やったうちに入らないかもしれないのですが、総じて「TRPGというものに適性がないかもしれない…」と感じました。Life goes onだったかな、それを一度やったんですけど、まず初対面の人が混ざってたのがよくなかったと思います。TRPGって、ある程度友好な関係性がプレイヤー同士に存在したうえで、そのうえに更にキャラクターを被せて楽しむ、みたいなところがあって、信頼関係が築けている人同士じゃないと盛り上がらないですよね。あと、ストーリーも微妙で、クライマックスで「こんな残酷なことが起こっています!」とゲームマスターに提示されたシチュエーションが個人的には「そうかなあ?どうでもよくない?」みたいに思っちゃって、なんか入り込めませんでした。出会い方が悪かったのかもしれません。

昔(小学生くらいまで)は演技が好きだったのですが、いまはてんでダメです。キャラクターになりきって自分の感情を動かすということがどうも難しい、というか忌避してしまっている気がします。これは、明確に「キャラクターが薄い」というところに関係していると思います。書き手のタイプとして、登場人物に感情移入して書けちゃうタイプがいますが、すごいなあと思います。反対に、人形遊びの手つきで外からキャラクターたちを動かすことを楽しめるタイプもいますが、私はそれにもなりきれず……。なんかうまいこと隙間を探してもぐりこむしかないですね。登場人物にも入りきらず、かといって全知全能の神にもなりたくないですし、なんか登場人物と同じ目線で書けるようになりたいです。

運命綺譚、読み終えましたか。不滅の物語、すごいですよね。あの短編集の中で一番の傑作だと思います。最近また「カーレン・ブリクセンすげ〜!」が盛り上がっていて、彼女の本を集め始めました。手違いで「冬物語」と「冬の物語」を二冊買ってしまいました。ところどころ訳し方が違って面白いです。彼女の作品には海や水、船、港が何度も手を替え品を替え登場するので、私みたいなことやってるな、と思い親近感が湧きます。しかし一日に読み進められる量が少ないです、それだけ作品がデカすぎて処理が追いついていないということなんだと思います。井戸のあかつきにも、どうしても鳥を出してしまいましたね……。まあ、皆さん許してくれるでしょうと思い……。胎界主はまだ鳥のキャラクターが出ていないので楽しみです。たしかアモン軍が鳥ケモではという噂があった気がするのですが……。

餅の国、調べた限りだと紙質がめっちゃよさそうですね。あらすじはよくわからないのですが、きっともちもちだったりもふもふだったりするものがたくさん登場するのだろうと思います。パンがライバルってかわいいですね。

そういえば、毎朝キウイを食べようと思ったのでした。今日買ってこようと思います。

すべてに「やれます!やらせてください!」と叫んでいたら、いつの間にか文フリ(冬)で4〜5冊寄稿することになってしまい、忙しいけど楽しみです。ありがたいお誘いが多くて嬉しいです。夏なんて屋内にこもるしかないですからね。書きためようと思います。最近は比較的調子がよく、ありがたいです。

夏野菜をオリーブオイルで炒めてめんつゆに漬けたやつ(ドラゴン)を今年も仕込みました。vs.夏は常に負け戦ですが、ただでは負けないぞと意気込んでいます。

藤井より