小川洋子『物語の役割』感想
小川洋子『物語の役割』(ちくまプリマー新書)
![](https://www.chikumashobo.co.jp/photo/book/large/9784480687531.jpg)
https://www.chikumashobo.co.jp/special/monogatari/
読み始め:2023/6/19 読み終わり:2023/6/19
あらすじ・概要私たちは日々受け入れられない現実を、自分の心の形に合うように転換している。誰もが作り出し、必要としている物語を、言葉で表現していくことの喜びを伝える
。
読んだきっかけ
Twitterで本書の一部引用を見かけて興味をもった。
コメント・感想
まずイメージがあって、そこからストーリーやテーマが浮かび上がってくるという話は、個人的にもよくわかるものだった(今の私はそれが思い浮かばなくて苦しんでいる)。また、小説の登場人物のことを死者だと感じるという話に大変同意できた。彼らは今もどこかで生きている、などとは考えられたことがなくて、小説を読んで彼らと触れ合うとき、懐かしい感じ、そしてそこにしかいない印象を受ける。こんなことを言ってしまうと大変だが、そのあたりについての感性は割と著者と近いかもしれないと感じた。
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