エッチな小説を読ませてもらいま賞の応募作

2023-03-13News公募

表題の小説を投稿しました。

https://yo-fujii.parallel.jp/wordpress/2023/03/13/post-631/

エッチな小説を読ませてもらいま賞、というものがあり、ありました。

落選しました。まあ、そうやなと納得感があります。受賞作に知っている名前が並んでいてやっぱりすごいなと思いました。

ちなみに、セルジュ・ブリュソロ『ペギー・スー(2) 蜃気楼の国へ飛ぶ』という作品の「野菜になりたい女の子」が頭の中にありました。あれを最初に読んだとき衝撃的で、当時も今も、一般的に言われる性的なことに一切興味ないですが、あれは非常にドキドキしました。今でもします。「庭師」から逃げるには野菜のふりをしなければならないという、狂った菜園に囚われた子どもたちの話です。主人公のペギー・スーは、菜園でとある手記を拾うんですね。そこには、「庭師」の目を欺くべく野菜の汁を身体に塗りたくって身を潜めていたこと、実はその「野菜の汁」も罠で気がつくと野菜になりたいと感じていたこと、最後には早く庭師に収穫されたい! と思うまでに野菜と化してしまったこと……、が一人称の視点でつらつらと記録されているのです。そして手記の隣にはみずみずしい巨大な野菜が……。ホラーとして書かれたのかもしれませんが私には「エッチだ……」としか考えられませんでした。それを念頭に書いていたこともあり、というかそれ以外のものを書いていないので、楽しませるという気概のない自己満足な小説になっちゃったなと思います。楽しかったのでいいか。ただ、これを読んだとある人から「フェティシズム小説」であると評されたのは未だにムカついています。私の中では、一般的に言われる性的なことよりも、こっちの方がずっと「エッチ」だからこれを書いたのであって、これは誰がなんと言おうが「エッチな小説」です。読ませた相手が悪かったんですね。おわりです。