鈴木輝一郎『新・時代小説が書きたい!』感想

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鈴木輝一郎『新・時代小説が書きたい!』(河出書房新社)

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309028828/

読み始め:2023/4/3  読み終わり:2023/4/3

あらすじ・概要
登場人物の履歴作成法、年表の作り方、間違いやすい「暦法」「不定時法」の解説等、時代小説執筆の最新の舞台裏がすべて分かる!作家志望者はじめ、時代小説をより楽しみたい方、必読の書!

読んだきっかけ
いまぼんやりとあるネタの舞台が江戸時代なので、途方に暮れており読んでみた。

コメント・感想 
 絶対に時代小説書きたくないという気持ちが出てきた。めんどくせ! 自分の書く小説が時代小説にならないように注意を払う必要がある。だが、初心者がまず何をすれば良いかは的確に示されており、時代小説を本当に書きたい人にとっては良書だと思う。全く知らない世界が広がっていた。暦がめんどくさすぎるだろ! それだけで書く気がかなり失せる。そして、必携であると羅列される書籍に知っているものが一つもなくて面白かった。時代小説と歴史小説の違いも、本書を読んで初めて知った。
 そもそも、筆者が想定している読者が高齢男性だなというのが語り口からわかってしまう。読者層も実際その辺なのだろうと思うし。
 時代小説を書きたいんじゃなくて舞台を江戸にしたいだけなんだけど、江戸にすることによって色々なものが規定され、めんどっち〜! となっている。これ書けるんかな……とかなり不安だ。間に合う気がしない。