Works小説,鳩のおとむらい

 現代だとなかなかお目にかかる機会はないだろうけど死霊術師なんてのはどこにでも当たり前にいるもので、とはいえ終戦後に人間で僵尸を作成するのは表向きには禁じられたものだから、いま私たちが何を操っているかというと、たいてい鳩であることが多 ...

WorksCALLmagazine,小説

「oh, aa, hidoi……hayaku kurumahe」
 大きいものの気配があった。それまで森は静まり返っていて、ハウス、そう、大きいものからハウスと呼ばれていたもの、わたし、intoハウス、していて、頭をゆっくりと ...

WorksDTM

気が変になるよ〜

Works小説

 銀皿には色とりどりの花々に若菜、青いお米にたくさんの木の実が並んでいて、西大寺は思わずじっと見入った。青く炊かれたお米は「3」という形に盛られていて、その周りに花々が散らされ、木の実や野菜が放射線状にこんもりと飾られている。西大寺の ...

Works

托卵全ツッパでこの世とおさらば銀メッキの卵型飛行物体からインジェクションして抜け目なくイントロダクション、どうやら熱帯雨林の甘露からはみ出した影絵に目減りする初期衝動喚起せよ熟・リビドーリロードするビロード状のコルセットから放出プリテ ...

Works,

目をつぶり、握っている
握っていると安心する
こころはまもられて
面に膜が張って、そのうえに置かれている
遠くに炭が燃えていて
じっじっ、と空気をふるわせている
目を閉じると、蚕にもなれ ...

Works,

てんちゅうさつ、てんちゅうさつ、てんちゅうさつ、
ぎゃくてんちゅうさつ、しょうてんちゅうさつ、
ちゅうさつけい、ちょっけい、うこっけい、
しんさつ、かたこんべ、かたくり、
あげは、かるま、たまりんど、 ...

Works,

流れた、萌ゆ
泥、ジプシー、空転斬り
餃子八朔百合の芽

緑沼のダンス、干す虫を出す
ために遅延する鏡
エシャロットをシルクで磨く
なます、紅白以外
寒天昇天害黎明期 ...

Works小説

 志紀がわたしを呼びだすときは大抵ろくでもない用事だが、今回はちょっと度を超していた。
「できちゃったんだよね、宇宙……」
 わたしは水槽の前で呆然とする。水槽の底には「兄さんが置いてった」というアミメニシキヘビがとぐ ...

Works小説

 極まってきてどうにもならなくなったので何か楽しいことはないものか、いやしかしそれをするだけの体力と気力はないといった状態で、ただなにをするでもなく虚空を見つめていた。そこに見かねた同居人が「銭湯行こ」と声をかけてきた。私はうーんと間 ...