Works,胎界主短歌,胎界主

親切なお兄さんへ

亡くし屋と人はこう呼ぶただ彼を恩人ならばただバイバイと

その黒は幽寂の黒 致死の黒 やさしいひとのやわらかい黒

凡小が昏がりに乞う(まだいたの)列車はとうに俺を残して ...

Works,

脱ぬぎ捨すてられたズボンがぷるぷる、床ゆかに積つまれた本ほんがぷるぷる、音おとだけでなく香かおりも指向性しこうせいを持もっているということ、香水こうすいはコンクリートになって、そこにつけられた鳥とりの足あしあと、ぷるぷると、古本ふるほ ...

Works,

電車から降りて目の前にいたおばさんが細いチェーンの小さな鞄を肩からさげて黒い薄手の甚平を着て髪は三つ編みを長い輪ゴムで複雑に留めていた、顔は見えなかったが化粧が汗で浮いていた
図書館で貸出を受け付けてくれた図書館司書の女性の腕 ...

DiaryC0195,書籍感想

管啓次郎『本は読めないものだから心配するな』(ちくま文庫)

読み始め:8/1  読み終わり:8/3

あらすじ・概要
本を読む。忘れる。それは当たり前。内容を覚えてなくても、「読めた」と言えなくても、心配 ...

DiaryC0092,書籍感想

九螺ささら『ゆめのほとり鳥』(書肆侃侃房)

読み始め:2023/7/30  読み終わり:2023/8/2

あらすじ・概要
どうしてこんなことを思いつけるのだろう。
驚嘆しつつ、圧倒されつつ、混乱 ...

DiaryC0192,書籍感想

田村隆一『腐敗性物質』(講談社文芸文庫)

読み始め:2023/8/2  読み終わり:2023/8/2

あらすじ・概要
《一篇の詩が生れるためには、/われわれは殺さなければならない/多くのものを殺さなけれ ...

Works,

かかった右足
両翼をばたつかせどうにかしようとする 鴨
血を覚えた芝刈り機が匍匐をやめない
しばし切り株に横たえられる

返った眼界
左足をさまよわせどうにかしようとする 鴨
羽を得た ...

Diary,タロットタロット

 タロットリーディングにまつわる、とある講座を受講している。その講座では、同じ講座を受講している生徒のSNSアカウントが(任意で)記された名簿が共有されていて、私もそれを頼り、同じ講座を受けている方をSNSで見つけてフォローした。そう ...

Works,

ブラジルの音楽ですよ
アンティもいます
嵐かと思いました
耳栓を複製しました
蟹は蕎麦を食べるそうです
小鷺とコイン精米所です
精神科病院で流れる香りです
オーディオテクニカみた ...

Works,公募小説,阿波しらさぎ

 折野から連絡があったのは土曜の晩だった。フェリーの外観を添えた海景色をインスタグラムに投稿したところ、わたしが乗っているそれが南海フェリーの「かつらぎ」であることを指摘されたのだ。折野のアカウントは数年動いていなかったので突然のDM ...