鳥たちの言葉
『鳥たちの言葉』は、2024年に刊行された『改行-2024 autumn &winter(第二号)』に掲載していただいたヴァースノベルです。紙で読みたい方、その他のヴァースノベルに触れたい方はぜひ紙でご購入ください。
浮揚の練習
浮揚の練習
屠蘇飲んでのらりくらりと愚者になる
朧月女教皇留守につき
赤ポスト隠者の手にも蚊が止まる
影のある場所まで歩く月が追う
南の涯ての
◆エミューに跨がる夢を見る
暗がりに駆けるプラントハンター
コンクリートの隙間から萌ゆる植物を鑑識する
ピアノの音、極楽鳥が啼いた
分け入っても分け入っても、薄緑の幕
音色の奥までた ...
影の書
托卵全ツッパでこの世とおさらば銀メッキの卵型飛行物体からインジェクションして抜け目なくイントロダクション、どうやら熱帯雨林の甘露からはみ出した影絵に目減りする初期衝動喚起せよ熟・リビドーリロードするビロード状のコルセットから放出プリテ ...
朝をとじこめる
目をつぶり、握っている
握っていると安心する
こころはまもられて
面に膜が張って、そのうえに置かれている
遠くに炭が燃えていて
じっじっ、と空気をふるわせている
目を閉じると、蚕にもなれ ...
花揺れる
てんちゅうさつ、てんちゅうさつ、てんちゅうさつ、
ぎゃくてんちゅうさつ、しょうてんちゅうさつ、
ちゅうさつけい、ちょっけい、うこっけい、
しんさつ、かたこんべ、かたくり、
あげは、かるま、たまりんど、 ...
やるっきゃないない
流れた、萌ゆ
泥、ジプシー、空転斬り
餃子八朔百合の芽
鱈
緑沼のダンス、干す虫を出す
ために遅延する鏡
エシャロットをシルクで磨く
なます、紅白以外
寒天昇天害黎明期 ...
heronverse
夜の色として…?
たなびく 電波塔
蠢くのが塊で、地上
見下ろしたりしなかったりしろ
鳥の字を三つ集めてniǎo
弛緩することはない
糞尿の二点ダーシ ぺりっと
廃棄されるまある ...
線路に西瓜の立ち並ぶ事
線路に西瓜の立ち並ぶ事、
泥濘となって引き摺られる
電車は倒木のようにからっとしている
種が弾ける
向日葵の番ばんの眠る間まに渡る
新課程の体操で換装する
白目がちな犬だ! 自動 ...