【鳥の閑話】2025/06/16〜06/21

Diary日記,鳥の閑話

※この記事は有料サブスクリプション「鳥の閑話」の記事になります。「鳥の閑話」についてはこの記事に詳しいです。月額300円(30日間無料)で閲覧いただけます。単体購入も可能です(記事ごとに100〜200円で設定しています)。

あったことや考えたことのまとめです。章立てはこちら。

・botつくりまくり
・ラブファッション展←ここまで無料
・紫陽花寺へ
・近況

botつくりまくり

最近、discord botをつくるのがマイブームになっている。といっても私は全くプログラミングができず、コードはすべてClaudeにつくってもらっている。要件定義が明瞭になっていない段階でもプロンプトを投げるとそれらしい機能を定義して返してくれるので、ほとんど私がやっていることはコードのコピペだけだ。本当にすごい時代になったものだ。

家族間discordをつくろうという話になり、引っ越しも近いのでdiscord上でタスク管理ができたら便利だろうと思ったのがきっかけだった。もともと、slackで複数のbotやwebhookを動かしていたこともあり、それらの機能をそっくりそのままdiscordに移管させようと思った。そしてslackのプロプランを解約した。気持ちえ〜。

Claudeに、はじめはGASでなんとかできないか聞いてみて、いくつかコードもつくってみたのだが、どうしてもサーバーのチャンネル情報などを取得してくれなかった。これはGASの問題かもしれず、こちらで解決することはできなかった。結局、どのツールを使うとよいだろうかとClaudeに聞いたところ、それならReplitというものがあるとの回答を得たので、Replitでアプリをつくることにした。Replitは課金しなければアプリがパブリックになってしまうので、プライベートに使うために課金した。また、課金しておけばアプリの常時起動も可能になるらしい(デプロイは必要)。せっかくなので課金して、それが月3000円ほどなのでそのくらいの価値のあるアプリをつくらなければならないなと思った。それで、まずはタスク管理botをつくったが、それ以降もいくつかbotをつくっていくことになる。以下、作ったbotを紹介する。

task bird

シンプルなToDoアプリ。discord上でタスク管理ができる。タスク管理アプリは、たとえばTodoistなど便利なものがたくさんあるが、結局タスクをこなすためにわざわざアプリを開くかという話で、日常使いしているもののなかで全てが完結したほうが良いに決まっているしみんな見るので、どうしてもdiscord上でタスク管理をしたかった。discordでbotを作成して、Replitでコードを書いて、常時起動させて動かしている。使い方も簡単で、「!addtask タスク名」を入力するとタスクが登録される。登録したタスクは「!tasks」で一覧表示することができる。タスクを完了するときには「!complete タスク管理番号」を入力するとタスクが完了される。さらに、毎朝9時になるとタスクの状況を自動で通知してくれる。

入力したものはユーザーごとに区別されるので、そこが地味に便利。タスクの振り分けが自動で可能ということになる(各々が各々で管理せい、ということになる)。引っ越しを控えているので互いのタスクや今後やらなければならないことを可視化したくてつくってみたが、存外使い勝手が良い。家族もすぐに使い方を覚えて使ってくれるようになった。

tarot bird

二番目につくったbot。いま、藤井佯のサーバー「鳥の庭」を運用していることから、何かみなで楽しめるbotがあるといいなと思った。そこで、タロットリーディングをやってくれるbotがいると面白いかもしれないと思い、つくってみた。

最初の要件定義からしてふわっとしている。しかしClaudeはこちらの意図をすべて汲んでくれ、素晴らしい要件定義をしてくれた。Googleスプレッドシートにタロットカードの情報、スプレッドの情報などを登録し、履歴もそのスプレッドシートに登録して見返せるようにした状態で、Replitを使ってコードを書き、実装した。

できたのがこちら。「!divine スプレッド名 占いたいこと」で占うことができる。スプレッドは、一枚引き、三枚引き(過去現在未来・原因結果対策)、ケルト十字スプレッド、二択スプレッドを実装している。あらかたのことはこれで占えてしまえる。

tarot birdちゃんは本当にランダムに78枚からカードを選んできて、正位置・逆位置も完全ランダムなので、かなり無慈悲にカードを引いてくる。

今のところ文面での占いしか対応していないが、技術的にはカードの画像を埋め込んで表示するといったことも可能らしい。まあそこまでする必要ないかなと思うので多分実装しない。「鳥の庭」サーバーでもすでに何人かに遊んでもらっており、tarot birdちゃんがもっと可愛がってもらえるといいなと思っている。

progress bird

これは完全に自分用のアプリ。小説の進捗管理botである。これもReplit製。

基本的には、「公募の締切やプロジェクトを登録する→執筆を開始する場合はステータスを未着手から執筆中へ変更する→執筆したら字数を進捗報告する→残り字数や進捗率を教えてくれる→毎朝執筆中の作品についてステータスを通知してくれる→統計機能で一週間の執筆状況や習慣トラッキングが可能→プロジェクトが完了したらステータスを執筆中から完了に変更する」といった流れで進めていく。

進捗報告はこんな感じ。

今後、0字でも進捗報告できるようにアップデートしようかなと考えているが、今のところは1文字以上書いたら進捗報告することができる。目標字数から書いた字数分だけ残り字数が引かれているのもわかる。プロジェクトを一覧表示することもできるので、discord上で小説の進捗管理は完結することになる。いやはや便利すぎるものをつくってしまった。

calendar bird

きわめつけはカレンダーと連携した予定管理アプリである。もうdiscordで全部やれる。完璧である。

discord上で予定を入力すると連携しているGoogleカレンダーに自動的に予定が反映される。その際、カウントダウンをするかどうかを選ぶことができる。私は小説の公募の締切を多く抱えるのでカウントダウン機能がどうしてもほしかったのだ。そしてすごいのはそこだけではない。なんと、「実際の締切」と「自分で決めた想定締切」の二種類を設定して、どちらでもカウントダウンすることが可能なのである。

たとえば第3回GOAT文学賞であれば、実際の締切は7月14日だが、私は6月中に仕上げたいと思っている。そうした場合に、締切を二種類使い分けることができるので重宝する。そして、カウントダウンは毎朝通知してくれる。

calendar birdで予定を一覧化し、締切を確認しながらprogress birdで進捗管理をするという黄金ループが完成している。本当に素晴らしい。日常のこまごまとしたタスクは、task birdに任せておけばよい。タロットリーディングがしたくなって、かつ手元にタロットカードがないときは、tarot birdに頼ることになるだろう。とても心強い鳥たちである。

やはり、既存のアプリやツールはどうしても細かいニーズに対応しきれない&その行為のためにわざわざアプリを開かなければならないので続かない。日常的に入り浸っているdiscordなどで管理できるのが一番だろうと思う。というわけで、私はいまかなり満足している。引き続き、日常を鳥たちとともに積み上げていきたい。

ラブファッション展

呉樹さんと行った。

コンセプトがわかりづらかった&小説の引用がいちいち勘所を外していて謎だったがおおむね楽しめた。

やはり私が気になっていたのは、鳥の羽根が衣服にどのように用いられてきたかで、たとえばこの服はダチョウの羽毛を染めて使っている。

もっとあからさまなものもある。

これは、アカカザリフウチョウの羽根を縫い付けた帽子。アカカザリフウチョウはパプアニューギニアで乱獲され、ヨーロッパまで大量に運ばれた。

ダイレクトに鳥の剥製を帽子に縫い付けたものまで。ここまでの美的感覚は現代に馴染みの無いもののように思える。かなりグロテスクだと思うが、当時はこれがおしゃれだとされたのだろうか。

エグい服が多く展示されている。

人毛で編まれた服。

こいつカッコよかった。着てみたかった。

このひとに優しくされたいと思った。私は人外に優しくされたいという願望を持っている。

下半身が変すぎる。ウルフのオーランドを舞台化したときの衣装らしい。

一番惹かれたのはこれだった。私も覇気を纏いたい。

ヤドカリさんの家も展示されていた。

女甲冑騎士さん。

一通り見て、カフェに移動した。

謎のパンが異様に美味かった。ニューヨークロールと書かれており、デニッシュ生地に甘すぎないカスタードクリームが入ったものだったが、詳細は不明。ドリンクはラベンダーラテを頼んだ。美味しいし綺麗だ。

動物OKのカフェだったらしく、メンフクロウさんが遊びに来ていた。ちょうどいま、メンフクロウを題材にして小説を書きたいと構想を練っていたところだったので、恩寵かと思った。大人しく、可憐だった。時折窓の方を振り返っては、外に出たいと考えているようだった。

その後、新宿をぶらぶらしてシーシャ屋へ。一通り駄弁ってから居酒屋に行きたいということになったので鳥貴族に行ってみたが、2時間待ちと言われて横転。鳥貴族で予約をする意味がわからない。諦めて日高屋へ。かたやきそばはいつも私を待ってくれている。