【鳥の閑話】2025/05/14〜05/20
※この記事は有料サブスクリプション「鳥の閑話」の記事になります。「鳥の閑話」についてはこの記事に詳しいです。月額300円(30日間無料)で閲覧いただけます。単体購入も可能です(記事ごとに100〜200円で設定しています)。
あったことや考えたことのまとめです。章立てはこちら。
・コミッション
・フリーマーケット
・出張犬街ラジオin猫町ギャラリー←途中まで無料で読めます
・寿司パーティー
・近況
コミッション
というわけで、やっています。
詳しくは↑の記事にありますが、昨年『沈んだ名 故郷喪失アンソロジー』を制作した際、出版のためのクラウドファンディングを実施しました。目標達成率30%くらいになればまあ十分かなあと思っていたところ、予想外に温かく受け入れられ、最終的に目標達成率119%、総支援者数101名の皆さまから支援を受けることができました。その節は本当にありがとうございました。さて、そこでリターンの一つとして「藤井佯のコミッション小説」を選択することができました。一番高いリターンです。支援者からいただいたお題に沿って、藤井が5000〜10000字の小説を書くというものでしたが、昨年は何かとばたばたしておりなかなか取り組むことができず……今年5月に入ってやっと目処が立ったので、書き始めています。
いただいているお題はこちら。
1. カワセミと蛙が対話する話をお願いします。(5000字)
2. 私のツイッターアカウント(本当のお客様, ID: yutomsm)について書いていただけませんでしょうか。(5000字)
3. 「名前をつけること」でお願いいたします。(5000字)
4. 魚とくまのぬいぐるみの話を、エンタメ調以外で書いていただきたいです。(10000字)
現時点では、①と②を書き終わり、現在③の「名前をつけること」に着手しているという状況です。
カワセミと蛙が対話する話をお願いします。(5000字)
私のツイッターアカウント(本当のお客様, ID: yutomsm)について書いていただけませんでしょうか。(5000字)
②について少し補足しておくと、増茂悠人(本当のお客様)さんという方が支援してくださり、このお題をいただきました。増茂さんは精神科医かつうつ病患者当事者でもあります。文学フリマ東京40では、『うつ病語り』というコピ本を頒布されていて、そこでは「うつ病を語る試み」だけではなく「うつ病を語ることを語る試み」がなされていて大変面白かったです。増茂さんからフォローいただいたのはもう何年も前で、それで共通のフォロワーとして呉樹さんがいらっしゃいます。増茂さんと呉樹さんも互いに遊んだことのある仲で、僭越ながら小説に登場していただきました。ツイッターのアカウントについて書くという試みは初めてで、大変刺激になりました。いつもは縦書きで書くのですが、この小説は横書きが相応しかろうなと思い、そのようにしています。
①のお題はかつエッグさんからいただいたものです。「私の得意なやつだ!」と腕まくりして始めたものの、なかなか難しい、スッと最後まで書けたものの、もっとよくなる余地がありそうな気もしていて、でも今のこの状態も気に入っています。
おふたりとも、素敵なお題をどうもありがとうございました。
引き続き、③「名づけること」について、と④「魚とくまのぬいぐるみの話」に取り組みたいと思います。5月中には終わらせたいですね。ちなみに③は5000字程度、④は10000字程度となっております。今週、やるぞやるぞやるぞ。
フリーマーケット
告知でございます。
出ます。堀之内妙法寺にて開催されるフリーマーケットです。もともと5月6日に予定されていたのですが雨で順延され、5月31日の開催になりました(5月31日も雨の場合、6月1日に順延されます)。
イベント名:RE:3 MARKET
場所:堀之内妙法寺(東高円寺駅・新高円寺駅から徒歩15分ほど)
時間:5月31日(土)10:00〜15:30
実はフリーマーケットに参加するのは、文学フリマなどを除くと初めてで、楽しみにしています。
藤井は、古本やこれまでにつくってきた本、コピ本、レシート小説、キツツキのお香を販売します。

藤井のおしながきは多分こんな感じになるはずです。
①沈んだ名 故郷喪失アンソロジー 1500円
故郷喪失をテーマにしたアンソロジーです。紙の本は手元に残り12部ほどとなりました。増刷の予定はないのでこれで最後です。初出店なので客層がわからず、何とも言えないのですが、今までにこの本が触れてこなかった客層ではあると思うので楽しみです。
②托卵/わたしはエミュー 500円
上記二作とおまけ掌編を収録した本です。いっぱい余っているのですが、なにぶんまだ文章の拙い時期の作品でして通販で出すのが憚られることもあり、対面のみでの販売をするという方針をとっています。昔主宰していた造鳩會というサークルで出した『異界觀相』という文芸誌に掲載した二作です。『わたしはエミュー』の方は加筆したものが、第16回創元SF短編賞にて一次選考を通過したのですが、加筆前のほうが気に入っており、今回販売するのはその加筆前のバージョンのものです。ぜひお迎えください。
③まじられないし/有為無為夢幻 300円
コピ本です。24ページ。『まじられないし』は、第4回京都大学新聞文学賞に出したものなのですが、音沙汰がないので落ちたものと判断し、載せました。万が一残ってたら内容を差し替える可能性があります。看護師の母と無職の娘、そしてたくさん喋るセキセイインコの物語です。普段の作風とは少し違う感じです。このコピ本で初出しとなります。有為無為夢幻はネットからも読めますが、当日来る人がすべて私のブログを知っている人なわけがないので載せました。
④詩シール 300円
藤井の書いた詩をシールにしました。和紙のシールです。ニャホよたまよと育てられ🌷など意味不明の文言が書かれています。これを買うと、なぜか藤井特製麻油鶏のレシピもついてきます。美味しいのでぜひ作ってみてくださいね。
⑤とりのしんわ 1000円
レアものです。というのも、同じZINEを10部用意しようと思ったのですが、一つつくるのにありえないほど手間がかかったので断念して出来上がったのがたった1冊というていたらくだからです。世界に1冊しかないZINEということになります。中は普通に読みにくいです。でも、石が埋め込まれていて、石が喋るカレンダーなどもあるので面白いと思います。
⑥レシート小説 1回100円
レシートに印刷できるミニプリンターを買ったのですが、使いたくてうずうずしており、このようなものを作ってしまいました。150字程度のショートショートがランダムに封入されています。

全部で6種類。どれを印刷するかはサイコロで決めてもらいます。

おみくじのように楽しんでいただけると嬉しいです。
⑦キツツキのお香 100円
家にあったウッディーな香りのするコーン型のお香と、それにまつわるショートストーリーのセットを100円で販売します。

箱は関係ないです。ちょうどよい大きさだったので使っています。私がハイになったときに買った中国のココナッツのお菓子の外箱ですが、中身は不味かったです。
⑧古本
その他、古本を持っていきます。あんまり持って行くと重いので、文庫本(100円)を中心に何冊か持っていこうかなと思っています。
そのほか、当日は小説つきの無料チラシを配布する予定です。50部程度刷りましたが、まあ大丈夫でしょう。
それでは、お会いできるのを楽しみにしています。
出張犬街ラジオin猫町ギャラリー
参加してきました。犬街ラジオのお三方と、西崎憲さんにお会いできてよかったです。蜂本さんは、自作の朗読をされていました。『鯖と歩けば』というタイトルがまず良いですよね。朗読がうまいなと思いました。小川のせせらぎの速さというか、抑揚はあるのですが、心が静かな状態で聞ける朗読というか、とにかく心地よかったです。北野勇作さんは万博(70年代のほう)にまつわる小説を朗読されていて、それも素晴らしかったです。なんだろう、ときたま本から顔をあげるのですが、それでも朗読は続けられるんですよね。何を読んでいるんだろうという気持ちにさせられる。本が小道具で、実はその場で話をつくりだしているんじゃないかと思わされるほどでした。
休憩があって、オープンマイクの時間になりました。もうめちゃくちゃ緊張しています。一人目は、北野勇作さんの掌編を自作のイメージソングに合わせて朗読していくというパフォーマンスで面白かったです。二人目は糸川乃衣さん、こちらも素敵な朗読でした。三人目が、ミニキーボードで弾き語りをしました。絶妙なあるあるが織り交ぜられた自作曲で面白かった。そして4番目が私でした。私は、「春」という詩を朗読しました。
実はこの「春」という詩は、音楽とメロディをつけていて、初音ミクに歌わせています。今回のパフォーマンスでは、私がその曲に合わせて詩を歌いながら朗読しました。ボカロと一緒に歌うのは難しい。それが良さでもあったかもしれません。
5人目はオカワダアキナさんで、新作の朗読でした。かなり引き込まれる内容で続きが気になりました。
そんな感じで、西崎憲さんのパフォーマンスの時間になり、雨月物語の青頭巾を語っていくというところが特に印象に残りました。話も面白く、そしてところどころに挿入される効果音などが雰囲気を醸し出していてよかったです。雨月物語、面白いんですね。ちょっと読んでみたくなりました。
最後に谷脇クリタさんが、「なにかなクイズのうた」を歌っていて、私も当てられたのですが見事に外しました。「青トカゲの上に乗っている」と言われ、「カエル?」と答えたのですが、答えは「旅」でした。わかるか!
あとは、手売りしかしていないという本からの朗読がすごく良かったので、その本を買ってしまいました。楽しかった。


ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.