【鳥の閑話】2025/04/19〜04/21
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4/17〜4/24で、クルーズ旅行に出ています。その期間中はなるべく毎日更新したいなと思っています。→できなかったので今日は3日間分の更新です
あったことや考えたことのまとめです。章立てはこちら。
・4月19日(航海日)
・4月20日(済州島へ)(無料公開ではこの章の途中までお読みいただけます)
・4月21日(博多へ)
4月19日(航海日)
起床。

昨日吐き戻していますし、元気がなかったのでルームサービスを注文しておきました。今日は和食。ありがたいね〜。ルームサービスに助けられっぱなしです。実は後日頼んだルームサービスの鮭のり弁にも梅干しが入っていたのですが、そちらは蜂蜜漬けでした。この朝食についている梅干しは紫蘇漬け。梅干しまで複数用意してるのかよ、と思いびっくりしました。

なんか霧すごいんだけど大丈夫か。とにかく、今日は航海日で何も予定はないのでまったりしようと思い、午前中は部屋でくつろぎました。
お昼! こちらもルームサービス。やってみたかったことがあるんですよね……。

じゃじゃん。

海を眺めながらベランダでとる食事……!!!! これはずるすぎる。大優勝でしょう。ミックスサンド、大変美味でした。

昼には霧も引いて天気も良かったです。嬉し〜。庶民すぎて想像力が乏しいのでクルーズでやってみたかったこと一位「海の見えるベランダで食事をとる」を爆速で達成してしまった……もう思い残すことはないかも。
さて、明日は済州島へ到着するので、それまでにハン・ガン『別れを告げない』を少しでも読んでおきたいなと思い、読書することにしました。『別れを告げない』は済州島が舞台で、済州島での虐殺事件に触れているテキストです。プールサイドへ、出る……。

ここに……

こう!
暑ぃ〜! しかしバスタオルがあるので日差しを適度によけることができ、海風を心地よく感じながら読書できました。数ページ読み進めたところでしかし、爆音で歌唱ショーが始まってしまい読書するにはちょっと騒がしい感じに。しかも2セットやってた。うるせ〜とも言えず、しばらく黙々と読書。耳栓もってくればよかったと思いつつ、それでも本は面白い。冒頭80ページくらいしか読めませんでしたが、ハン・ガンさんの文章めっちゃ好みでした。回想とも言えない、断章が次々に差し迫ってくるのですが、それが読んでいて心地よい。まだ私は鳥の無事を確認できるまで読み進めていないのですが、しばらくすると集中力が切れてスマホを弄り始めてしまいました。

上を見ると、船がちょうど関門海峡を通過するところでした。さすがに暑くなってきたので橋の下を通りすぎるのを見届けて、部屋に戻ります。
その後は疲れて自室でうだうだしており、18日分の【鳥の閑話】を書き上げて、気づいたら夕食の時間に。夕食はビュッフェスタイルのレストランでとろうと思い、会場へ。

ごちゃごちゃと…。
夕飯後、明日の旅程を考えなければと思いつつ、うとうとしてしまい、早めに眠剤を投入して眠ることにしました。それにしても、シャワーを浴びたかったのに身体が重くて浴びられない。明日の朝浴びよう……と思いながら就寝。
4月20日(済州島へ)
5時起床。無事シャワーを浴びる時間を確保できました。なにぶん髪を染めるのが初めてで、出先でも紫シャンプーをしたほうがいいのかわからず、とりあえず持ってきていました。早朝から紫シャンプーと紫トリートメントを丹念にやって、なんとか6時半ごろに身支度が整いました。済州島での動きは以下の通りです。まず、8時集合で無料のオプションツアーを申し込みました。それが12時半に港で解散になるので、乗船受付時刻の16時半までは自由行動です。
というわけでまずは食事……と思ったのですが案の定会場が満席。困ったときのルームサービスということで、朝から押し寿司を頼みました(まだ7時前でモーニングのメニューが提供されていませんでした)。

魚の種類、鯖と鮭で合っているでしょうか。どちらも美味しかったです。朝から贅沢な……。食事を済ませ、ツアーの集合場所へ。ツアーの内容はこんな感じ。まず、済州島民俗自然史博物館へ行き、その後「漢拏樹木園」を軽く散策。最後に、東門伝統市場でショッピングをして12時半に港で解散。「済州ハイライト」と名づけられたこのツアーはまさしく、時間がないなかで済州島の自然と文化に触れられることのできる入門編のようなツアーでしょう。出国審査を済ませ、いざ済州へ。

あ! カササギがいる……! 日本では佐賀県でしか見られないんですよ! 嬉しい……!!!!!! ガイドさんによると、本来済州島にはカササギは生息しておらず、韓国のどっかの企業?が何かの記念に持ち込んだらしいです。今は害鳥とされており、かなり嫌われているそう。私はあなたのことが大好きですからね……。自由に飛び回るカササギを見て、完全に嬉しくなってしまいました。

ハングルが一個もわからない……。まずは済州島民俗自然史博物館へ到着。やはりこういう場所は自分のペースで見たいものですが、ガイドさんの情報を聞きながら回るのも楽しかったです。

なんかデカいクジラの骨がお出迎え。マッコウクジラだったかな? やはり島ですので、クジラやイルカなどの漂着は多いようでした。

岩石の展示。済州島は火山島ですので多くが火山岩で、うねうねと不思議な形をした岩石がたくさん採れるようです。

これは…………鳥だ! ありがとう!! 日本の鳥とあまり変わりはないですが、やはりテンションが上がります。ツアーの他の参加者はけっこう興味なさそうだったけど私はこの展示もっと見たかったです。

なかなか躍動感のある展示で、「鳥展」を思い出しました。学芸員さんの創意工夫を感じます。サギ類がいると嬉しい。

デカバード。

ボーンタートル。

自然の展示が終わると、次は済州島の伝統的な暮らしについてのゾーンになります。水汲みは女の仕事!だったので、女性の朝はまず水汲みから始まったそう。しかも火山島なので水が溜まらず大変だったようです。ガイドさん曰く「この展示の瓶は小さすぎる。実際は瓶だけで10kgあって、水を汲むと20kgにも達した。それを何度も往復する」とのことで、大変な重労働であったことがわかります。今は国家主導でデカい地下貯水施設をつくっており、水の供給も安定しているとか。

誕生です。韓国では子どもが誕生すると家の門にしめ縄を飾りました。それで、男子か女子かわかるようになっています。男子が生まれた場合は赤トウガラシを、女子が生まれた場合は草(なんの草か忘れましたし、これは地域によって差があります)を飾り、その場合は「次は男が生めたらいいね」という意味になるそうです。とことん男尊女卑が根付いていますね。私は、『産後の〈風〉』という韓国特有の風土病「産後風(サムプン)」に関する書籍を読んだことがあるのですが、そこに書かれる風俗とも展示内容が一致していました。『産後の〈風〉』、少々値が張りますが非常に面白い本なので興味のある方はぜひご一読ください。韓国には、産後の女性だけが訴える「身体に風が入ったようになる」という病が存在し、産後風になった女性たちの語りを通して、韓国の産後ケアにまつわる問題と現状を詳察する本になっています。

結婚をしている。結婚相手も選べませんでした。机の上に置かれている赤と青の風呂敷のなかには生きた鶏が入れられており、それは「卵をたくさん産む鶏にあやかって子どもが(男子が)たくさん生まれるように」という願いが込められていたとのこと。このようにどの展示における風俗にも基本的に「男子を生むため」の願掛けや風習が描かれていました。

還暦のお祝い。還暦を祝うには、パートナーも子どもも存命でなければならなかったようです。

台所の様子です。「女性固有の空間である」というキャプションがある通りです。『産後の〈風〉』にも厨房についての記述があり、産後の女性は「暖かい空間」である厨房からまず家事を復帰した、ということでした。

伝統的な食事。白米は貴重で、家長しか食べることを許されていませんでした。

ここから別のブースへ移り、そこでは春夏秋冬になぞらえて民具などが展示されていました。冬に犬を連れて狩猟をしていたという点が印象に残りました。あんまりそういうイメージがなかったので。

さらに別館へ進み、魚の展示が多いコーナーへ。一周して、次の場所に行きますとガイドから案内がありました。あれ、と思いました。てっきり、四・三事件の展示があるだろうと身構えていたのですが、全くその気配がなく観覧が終わりました。館内に展示がなかったのか、ガイドがそこを避けたのかはわかりませんが、その覚悟をしていっていたので、力の抜き方がわかりませんでした。

次に向かった漢拏樹木園はその名の通り何の変哲もない植物園で、このまま漢拏山まで登ることもできるそうですが今回は時間がないので散策程度に留まりました。

鳥がいたけど名前がわからなかった。鳥を見つけるのが上手くなっている気がします。

ツバメもいて、嬉しかった。

カササギも間近で見ることができました! ガアガア鳴いてて嬉しかった。本当にかわいい。ありがとう。自然の中を歩くだけなので観光客はだいぶ退屈そうでしたが、私はけっこう楽しめました。

良い空間ですよね。一人でぼーっとしたかったですが、そういうわけにもいかず。

済州島のいたるところでこの二体の石像が見られました。どちらもおじいちゃんの像だそうで、文人と武人を表しており、済州島の建国神話の神であるとの説明を受けました。厄除けですね。

おもしれー木やおもしれー石がいっぱいありました。こういう火山岩から植物が生えている物体は高く売れるんだそうで、こういうののハンターも存在するらしいです(今も、なのかはわからない)。

樹が高く聳え立っており、嬉しい。トイレ休憩の隙にコンビニに寄り、現地のジュースをゲット。

美味しかったです。

最後に向かったのは東門伝統市場。川沿いに猫がいました。このほかにも何匹か見かけたので猫多いのかも。

路上で野菜を売っています。

いざ市場の中へ。門がいくつか存在し、なかでつながっています。でっかい商店街みたいな。



最初はガイドと一緒に回って、しばらく自由行動になりました。お土産類を少し買って回って、お昼ご飯を屋台で食べることにしました。

知ってる食材が知らない方法で調理されていたのでこれを頼むことにしました。10000ウォンでした。結局これがなんだったのかわからずにいます。頼むと、目の前で揚げてくれました(しかも二度揚げしていた)。しばらく時間がかかり辛いソースか辛くないソースか訊かれたので、辛いソースと頼むと、なんか赤すぎるソースをドバドバとかけたものが出てきました。

近くの橋にベンチがたくさんあったのでありがたくそこで食べることにしました。結局これなんだったんだろう。美味しかったかと聞かれると微妙なのですが、米を揚げた味がしました。バスへの集合時間がやばく、というかツアー自体が30分以上押していて「自由時間が減る!」とちょっと悲しくなりながらもなんとか完食。バスに戻り、そして港で降ろされました。
さあ、ここからは自由行動です。



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